既刊案内

現在までに刊行されたイベント版『海と風』シリーズです。全てpdf形式。『伊吹』と『葛城』がカード型CD-R、『赤城』と『神鷹』が8cmシングルCD-R、『龍鳳』が12cmマキシシングルCD-Rでの頒布です。頒布価格はすべて¥300です。

龍鳳

時は平成。大日本帝国も既にない時代。少女は夢を見る。今は亡き祖母より託された古ぼけた純金のカラーを手に。

そして皇紀二六〇五年。船霊龍鳳も絶望的な戦火の中振り返る。あの日、戦火の中でカラーを託した少女と交わした約束のことを。

二つの思いが交錯する皇紀二六〇二年。ダンピール海峡。ここで起こった悲劇が、全ての始まりだった……

(皇紀2664年8月21日発行 在庫あり)

神鷹

皇紀二五九九年。まだ平和な時代に父ヴィンターレーベ中佐に連れられ、貨客船シャルンホルスト号に乗ってドイツから大日本帝国にやってきた少女フリーア。その後、突然の不幸に見舞われて彼女が命を落としたときの父親の悲しみは深かった。

時は過ぎ皇紀二六〇三年夏。佐々木造船少佐や異国で娘を亡くした悲しみを乗り越えたヴィンターレーベ中佐達がドイツ貨客船シャルンホルスト号を改造して造り上げた空母神鷹は、遠くドイツを目指す。

二つの祖国を愛する船霊神鷹。彼女の秘密を知った佐々木造船少佐の決意と、捲土重来を期して空母神鷹を追うイギリス東洋艦隊の影。そして、途中で邂逅したドイツ潜水艦U-666から乗り込んだ謎多き女性士官ヴォルヴァ大尉の秘密。

祖国から、祖国へ……船霊神鷹の願いは、叶うのか……？

(皇紀2663年8月16日発行 在庫あり)

赤城

皇紀二六〇一年冬。風雲急を告げる対米関係は、ついに戦争への道を歩み出す。

聯合艦隊第一航空艦隊旗艦の船霊赤城は、佐々木造船少佐という奇妙な青年将校とふれあいながら、運命のハワイ真珠湾奇襲へと向かう。

そこに待ち受ける運命を、まだ知らないまま……

(皇紀2662年8月11日発行 在庫あり)

葛城

皇紀二六〇五年七月。呉泊地。彼女達は鎖に繋がれた死刑囚そのものだった。

雲霞のごとく迫る米艦載機編隊。次々と沈められてゆく栄光の聯合艦隊。

船霊葛城の視線で見た敗戦間際の大日本帝国。葛城は呟く。

『どうして、連れて行ってくれなかったんですか？』

(皇紀2661年8月12日発行 完売)

伊吹

平和を謳歌する平成のある日、祖父の遺品を整理していた少年が見つけた一枚の写真から物語は始まる……

皇紀二六〇五年八月。突然のソ連赤軍侵攻に見捨てられた民間人を救うべく、未完成の船霊『伊吹』が南樺太に立つ。

時同じくして陸軍守備隊生き残りのパイロット神崎少尉も奇襲の中及ばぬ力で戦い、やがて二人が出逢ったとき……物語はある結末を迎える……

(皇紀2660年8月13日発行 完売)