Microsoft Device Emulator起動・使用方法
Microsoft Windows Mobile 2003とそれ以降向けのソフトウェアをMicrosoft eMbedded Visual C++ 4.0で開発しようとする場合で開発機材のCPUがAMD Athlon 64系、またはIntel Pentium D系などのDEPをサポートし、OSがWindows XP SP2以降の場合、附属のPocketPC SDKとWindows Mobile 2003 SDKに含まれるEmulatorは次のようなエラーメッセージをイベントログに残して起動しない。
イベントID: 7000
Virtual PC Application Services サービスは次のエラーのため開始できませんでした:
このドライバの読み込みはブロックされています
詳細な情報は、http://go.microsoft.com/fwlink/events.asp の [ヘルプとサポート センター] を参照してください。
これはWindows CE Emulatorが使用するVPCAppSv.sysがDEPが有効な環境下では起動をブロックされてしまうという、MSKBにも記載されている既知の現象。ただし、このままではデバッグを実機でしか行うしかなく非常に不便。
このため、エミュレータを使用してのデバッグを実施するにはDEPを無効化するしかないのか、というと、そうではない。
Microsoftが新しく用意したMicrosoft Device Emulator 1.0を使用することで、DEP環境下でもエミュレータを使用することができるようになる。
ダウンロードするのはV1Emulator.zipとefp.msi。前者はエミュレータのコアデバイス、後者はWindows Mobile 5.0英語版の起動イメージを含んだエミュレータ本体。
インストールする順番はV1Emulator.zipを展開したstandalone_emulator_V1.exeを最初に、次にefp.msiを実行する。
なお、エミュレータ本体は英語版のため、当然日本語は表示できない。これを表示する方法は実機と同じ方法でよい。
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